在宅ワークでなりがちな『胃もたれ』の原因と解決法【なおしかた】

胃痛

在宅ワーク中の悩みと言えば、運動不足と共に食生活の乱れですよね。
自宅で仕事をしていると、3食の食事以外にもつい口にモノを入れながらお仕事をしてしまう人もいるのでは?
胃が常に稼働している状態は『胃もたれ』を起こしやすく、健康面からみると非常に問題なのです。

今回は、そんな在宅ワーク中の『胃もたれ』の対策と解決法についてご紹介していきます!

なぜ『胃もたれ』になるの?仕組みとは

食べ物がいつまでも胃で消化されずに、胃に溜まったままの状態になると『胃もたれ』が起きます。
胃自体のぜん動運動(消化のための動き)が弱くなると、食べ物が胃液とうまく混ざり合わずに消化できず内容物が留まり、結果として胃が重い・胃がもたれるという現象を起こします

胃もたれになると吐き気、膨満感、食欲不振、胸がつかえたようになったりすることが多く、食生活によって比較的なりやすい疾患なのです。

胃もたれになる原因とは

胃もたれ

普段の何気ない行動が胃もたれを引き起こしている可能性があります。
原因を知って日頃から対策していきましょう!

①脂肪分が多い食事

脂質は消化が始まるのが遅く、胃を通過した十二指腸から分解が始まります。
分解が始まると脂質の消化吸収を促進しますが、胃の動きを抑えてしまうのです。
胃の動きが抑制されたままになると『胃もたれ』を引き起こすことになるので、つまり脂肪分の多い食事を摂ると、それだけで胃の負担も増えてしまうのです。

②夜遅くの食事

消化吸収にはある程度時間が必要なのですが、夜遅くに食事を摂る人は食べ終わってから寝るまでの時間が短い人が多いでしょう。
寝ている間は胃は活動しないので、消化せずに食べたものが胃に溜まったままになります
すると翌朝胃にものが入ったままなのでで『胃もたれ』の状態になりやすいのです。
習慣化すると慢性的に胃もたれになるので、なってしまいます。できるだけ寝る時間が近い時は胃に食物を入れないようにしましょう。

③アルコールの過度な摂取

「たしなむ程度」のお酒は、胃を活発化させ食欲増進へとつなげてくれます。
特に食前酒はその目的で飲むことも多いでしょう。
ですが過度なアルコール摂取は胃に強い刺激を与え胃の中のバランスを崩してしまいます。
バランスを崩すと胃を守っている「胃粘膜」が荒れてしまいます
胃粘膜の荒れは胃痛だけでなく、胃の動きを低下させてしまうので『胃もたれ』も引き起こすことに。

④運動不足

意外かもしれませんが、運動不足が『胃もたれ』を引き起こすこともあります。
運動不足が続くとアウターマッスルだけでなく、内臓の筋力も落ちてしまい鈍くなり胃の働きが低下してしまいます。

⑤加齢による消化力の低下

年齢を重ねると、若いころと比べて内臓の働きは全体的に低下してきます。
特に脂肪の消化吸収に必要な胆汁酸を作る肝臓は30~40代をピークとして、加齢により機能が低下しやすくなり分解や消化に時間がかかるようになります。
そのため若いころと同じような食事をしていると、胃に長く内容物が入っており『胃もたれ』が起きやすくなります。

⑥ストレス

胃のぜん動運動などの働きは、実は自律神経の働きによってコントロールされています
例えば心配事や悩み事など過度にストレスを感じると、胃が痛くなることもあるでしょう。
過度なストレスによって「交感神経」と「副交感神経」の2つの自律神経バランスが乱れると胃の働きが悪くなります。

⑦女性特有のホルモンバランス

女性は月経や妊娠・更年期などで女性ホルモンのバランスが変わるタイミングがあります。
女性ホルモンは自律神経の働きをコントロールしているので、ホルモンバランスが変わるタイミングなどで、胃もたれを起こすことがあるのです。
また妊娠後期は大きくなった子宮が胃を圧迫することも原因のひとつです。

胃もたれの解決法

胃もたれ

胃もたれ中は何もする気が起きないほど気分が吸い取られていきますよね。
なるべく早く胃もたれを解消するための、スッキリ解決法をまとめたので参考にしてください!

①消化の良い食事と飲み物をとる

『胃もたれ』が起きてしまったら、なるべく消化の良いものを食べましょう。
おかゆや、うどん、そうめんや煮込んだ野菜スープなどが良いでしょう。
また、過度なアルコール摂取からの『胃もたれ』でしたら「シジミの味噌汁」もオススメです。
味噌には消化酵素が含まれていますし、シジミは肝臓の働きを助けてくれるのです。

飲み物で『胃もたれ』解消をすることもできます。
例えば、消化を助ける効果がある「クエン酸」や「リンゴ酸」が多く含まれている「100%リンゴジュース」「レモン水」や、脂肪分解をサポートしてくれる温かい「プーアル茶」などもいいでしょう。

胃がもたれて何も食べたくない!という人もいるかもしれませんが、空っぽだと胃酸のダメージによって胃痛へ発展してしまうこともあります。
消化のいいもの食べて胃の中の状態を正常に戻してあげましょう。

②胃もたれに効くツボ

合谷 ツボ

合谷(ごうごく)
これは、人差し指と親指の間にあるツボです。
親指と人差し指の骨の合わさる部分から、少し人差し指側へスライドしていき痛みを感じるくぼみにあります。
ここは「万能のツボ」と呼ばれており、胃腸の調子を整えてくれる他、頭痛や歯痛・風邪のひきはじめ・視力低下・肩こり・ストレスなど様々なものに効くツボです。

ちゅうかん

中かん(ちゅうかん)
こちらはお腹にあるツボで、体の中央線状にありみぞおちとへそを結んだ真ん中にあります。
満腹を避けた状態で、3秒~5秒押してみましょう。
仰向けに寝た状態で押すと、押しやすいでしょう。
このツボは消化吸収機能を高めてくれ、『胃もたれ』の他食欲不振や胃痛にも効くツボです。

③ストレッチをする

ストレッチなら胃を伸ばす動きが大切!

①正座になりそのまま仰向けになるように上半身を倒す
②胃が高くなるように、背中側へクッションなどを入れる
③胃が伸びている状態のまま、1分キープ
④一度緩めて、再度伸ばす
これを3セット程度行います。
朝起きて胃が重いと感じたらベッドで行うのもおすすめ。

胃をひねって刺激するストレッチも効果的
①長座で座り、右足を立てて伸ばしている左脚にかける
②そのまま上半身を右へひねります。
③30秒ほどゆっくり呼吸をしながらキープしたら反対もおこなう
2~3セット程度行ってみてください。

④胃薬を飲む

上の3つのことをやってもダメでどうしてもつらかったら、薬に頼りましょう。
市販薬でしたらドラッグストアなどで気軽に手に入りますね。
胃薬でも様々なタイプがあります。
胃もたれ・胃痛・胸やけ・二日酔いのむかつきなど、ご自身の症状に合った薬を選ぶようにしてください。
消化促進のものが正常化に一役買うので、オールマイティーを求めるならおすすめ!

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また、薬の形状もいくつかあります。

▼液状タイプ…体に入ってから吸収されやすく効き目が早く出る
▼ 錠剤タイプ…顆粒の苦さが苦手な方でも飲みやすくなっている
▼ 顆粒タイプ…お年寄りなど粒が飲み込みにくい方に適していて、錠剤よりも溶けやすく早く効く

薬によって服用のタイミングも違いますので説明書をしっかりとご確認の上、用法・容量を守って正しく服用しましょう。
分からないことがある時は、薬剤師や登録販売者に相談してみてください。
特に医師に処方されている薬を飲まれている方などは薬の飲み合わせなどもありますので、医師や薬剤師に相談してから購入してください。

胃もたれにならないための日常対策

胃もたれは、起きてしまうと治るまで本当に不快ですよね。
できれば普段の生活を意識して予防していきたいものです。
気をつけるポイントは、

▼脂質が高いものは減らして消化の良いものを食べる
▼冷たいものも、胃の動きが鈍くなってしまうので避け、温かいものをたべる
▼寝る3時間前までには夕食を終える
▼規則正しい生活を心がけ、ストレスを減らす

規則正しい生活は胃の健康にもつながっています。
無理をしないようにできるところから少しずつ取り入れて、毎日を健康的に元気に過ごしていきましょう!

この記事を書いた人

zumy

医薬品登録販売者と、生活リズムアドバイザー、健康リズムカウンセラーの資格を持つ。
自身の10キロのダイエット経験から健康の大切さを実感。
食事と運動と睡眠で「心と体の自己免疫」を高める方法を実践中。