【看護師が教える】風邪をひいた時に症状を抑える!自宅でできる療養法まとめ

風邪をひいたとき

どんな季節でも疲れがたまっていると、意外と簡単に風邪をひいてしまいますよね。
風邪を引き起こす原因はウィルス性だったり細菌性だったりで症状も様々ですが、良くなってきたと思っても長引いてしまうこともあります。
今回は風邪を長引かせないために、どんなことをした方が良いのか、また予防策もあわせてご紹介していきます!

※今回はベテラン女性看護師chiellyさんに記事作成協力していただきました。

風邪をひいた時にやってほしい7つのこと

風邪をひいたときにやること

1 風邪をひいて熱がある時は体を冷まし、寒い時は温める

風邪をひいて熱がある時にやみくもに布団をかぶっている方はいませんか?
熱が上昇している時は、ガクガクとした悪寒でこれから熱があがりますというサインを出します。
その時には体を温めてくださいね。
反対に熱が上がりきってくると、体が熱を持ち暑くなり汗をかいてしまい体力を奪うので、お布団や服をを調整しましょう。

2 風邪をひいたら水分摂取はこまめにする

発熱時は熱を放熱するためにどんどん体の水分が奪われます。
消化器症状があれば、その嘔吐・下痢の際に水分が一緒に流れていってしまいます。
咽頭痛では、喉の乾きが痛みが増す原因につながりますし、鼻水・痰は体液ですので、これも水分を奪う原因のひとつです。

体が脱水状態になると体に良いものが循環するのを止めてしまうので、水分摂取は非常に大切です。
脱水にならないように水分摂取をこころがけましょう。

水分補給する際は水、白湯がおすすめです。
麦茶、緑茶・ウーロン茶などは刺激が強く吐き気を催す原因になることがあるので、注意してください。

3 風邪の時は、消化のいいものを食べる

消化器症状とは腹痛、吐き気、嘔吐、下痢などのことを指します。
消化器症状があると、食事をとることができないことがあります。
この場合は胃腸に負担をかけないことが回復への1番の近道!

吐き気や嘔吐がある時は、1回の量を少なくして回数を増やして摂取してみてください。
どうしても食べられない時は、からだが求めていないので無理に食べないようにしましょう。

なにも食べられなくても水分摂取だけは忘れずに摂るようにしてください。
ポカリスウェットやOS-1のような経口補水液が非常に有効です。

4 風邪の時は、おかゆに梅干しがおすすめ

おかゆ

おかゆに梅干しは飲む点滴と言われるほど良いものです。
消化が良いので、消化器症状がある時は特に胃腸の負担を軽減してくれます。
梅干しには豊富なアミノ酸が含まれていて、体に必要な栄養素をたくさん含んでいますし、梅干しの塩分が体から喪失したナトリウムを補充する役割をしてくれます

5 座ったり立ったりせずに横になる

からだを疲弊させないために、横に体を寝かせましょう。
体を横にしていることで、体の血流が効率よく循環し身体の回復により良く働きます
よく眠って弱った体を休めることも重要です。

6 汗をかいたら寝衣は取り替える

汗をかいた寝衣はとりかえましょう。
汗をそのままにしておくのは体を冷やしますし、放熱して体を冷ます妨げにもなります
お布団やシーツもしめってきたら体調が落ち着いている時に交換しておきましょう。

7 水分さえ取れない風邪の時は医療機関に相談

嘔吐・下痢がひどいと食事だけでなく、水分摂取もままならないことがあります。
そんな時は医療機関を受診しないといけない状態なので、消化器内科のあるクリニックや病院に相談しましょう

風邪のときにしてはいけない3つのこと

風邪のときにやってはいけないこと

1 長湯をするのはNG。

温まるのはいいことなのですが、長湯は禁物です。
体力を奪う原因になりますし、脱水を助長させる一因となります。
体を清潔に保つことは必要ですが長湯には注意しましょう。

2 食事の摂りすぎはNG

風邪をひいている時は体が弱っているので、元気な時に食べてもなんでもない辛いものや、あぶらっこいもの、熱いものなどに体が過剰に反応して、嘔吐や下痢、アレルギー反応などを起こすことがあります
弱っているからたくさん食べて元気を出そうというのはいいのですが、消化の良いものにして食べ過ぎないよう注意が必要です。

3 休息の妨げになることをするのはNG

夜ふかしや、寝る前のスマホ、テレビゲームや、テレビの見過ぎなどに注意をしましょう。
スマホは寝る2、3時間前に見ると脳が休息する準備に入るのを妨げるので、寝る前は見ないようにしましょう。

風邪をひかないための4つの予防策

風邪の予防策

1 風邪をひかないための食事を心がける

日頃からアミノ酸やビタミンの多いものを摂るように心がけましょう
豚肉や鶏肉は疲労回復に役立つビタミンが豊富ですし、お味噌汁も豊富なアミノ酸が風邪の予防に役立ちます。
レンコンは呼吸器系の症状やアレルギーの予防に役立ちますし、山芋などは気力の回復などに効果があります。
にんにく、にらは強い殺菌作用と、疲労回復、代謝を良くする効果があります。

2 衛生面に気をつけて風邪の原因を持ち帰らない

現在のコロナ禍では手洗い、うがい、マスク、手指消毒が非常に有効な手段であることが世間に知れ渡りましたね。
風邪の予防も基本は同じですので原因菌を持ち帰らないようにすることが大切です。

タオルを複数枚持つことで、せっかく綺麗にした手をまた汚染しないように、長く外に出る時は複数枚の手拭きタオルを準備しましょう。
帰宅後は、体についた風邪の原因菌をやっつけるため必ずシャワーやお風呂に入りましょう

3 休息することを心がける

疲れたらよく眠ることを心がけましょう。
寝る前にいろんなことを考えてしまう方は、今日あった良いことや、好きな動物を思い浮かべたり、あったかい飲み物を飲むなどしましょう。
あったかいという物理的な刺激は、そのまま心を温めることにつながるそうですので是非お試しください。

おわりに

ひとことで風邪といっても様々な症状がありますね。
発熱の時や消化器症状がある時で、また対応が違うこともおわかりいただけましたか?
風邪をひいてしまったらなるべく無理をしないで、体を休めて早くよくなるように養生してくださいね。
風邪をひかない予防策を取り入れて、毎日元気にお過ごしください!

この記事を書いた人

ニアミー