シャワーだけじゃダメ!夏こそ入浴するメリットがあるんです

入浴

夏は外気温の高さによって体に熱もこもりやすくなり、サッと汗を流すだけのシャワーで済ませてしまう人も多いのではないでしょうか?
でも、夏こそ『入浴』することがオススメなんです!
実は夏の入浴は夏バテ予防になったり、寝苦しい夜の安眠対策になったりするのです。
メリットが多い『夏の入浴』、今回はその方法をご紹介します。

シャワーと入浴で得られる効果の違い

シャワーとお風呂のメリットの違い

シャワーと入浴はどちらも体の汗や汚れを落とすという面では同じですが、実は入浴には様々なメリットがあります。
では、早速シャワーと入浴の違いを見ていきましょう。

①体の汚れの落ち方

「シャワーでも体はしっかり洗うし汚れは落としている。」という意見のシャワー派の人も多いでしょう。
でも、実は体の汚れは肌表面だけ石鹸を使って洗っても落ちていないのです。汚れは毛穴の奥にも潜んでいます。

入浴すると、体がじんわりと温まってきますよね。
すると毛穴が開き、開いた毛穴の中の汚れまで落としやすくなります。
逆に、シャワーだけだと毛穴がキュッと引き締まってしまうため、毛穴の中の汚れは落とせないまま溜まってしまい、体臭の原因にもなるのです
シャワー派さんで「しっかり洗っているのに、体が臭う気がする。」という人は、この潜んだ毛穴汚れが落とされていないことが原因ということが多いのです。
夏は臭いが気になりがちなので、心配な人はしっかり入浴しましょう!

②リラックス効果がある

入浴することで、気持ちがホッと緩んでリラックスできますよね。
これは、実は夏の入浴でも同じことなんです。
熱いお湯には入にくい夏は、ぬるま湯程度のお風呂で温まることでシャワーでは得られないリラックス効果があります。
また、リラックスすることで血行を促進して体の巡りをよくしてくれる効果もあります。

ちなみに緊張すると汗がでやすくなってしまうので、神経を落ち着かせるためにも入浴は大事!

③夏バテ防止

夏の入浴は、『自律神経』を整えて夏バテ防止にもなります。
また、疲労回復や安眠効果もあります。
入浴によって胃腸などの内臓の働きもアップしますので、入浴は夏の体にとってのメリットが多いのです。

入浴すると夏バテ防止効果があるのはなぜ?

夏バテ防止

先ほど夏の入浴は夏バテ防止になるとお話しましたが、それはなぜでしょうか?

夏は外気と冷房がかかった室内との温度差や強い紫外線、熱帯夜などによる睡眠不足などで『自律神経』が乱れがちになります。
すると、『夏バテ』になり疲労感・不眠・食欲不振・体のだるさなどの症状が出てきます。

そこで効果があるのがお風呂に入ること。入浴すると、水の浮力により筋肉を緩めることができます。
また体にかかる水圧やによって全身の血行を促進していき、体が温まることによりリラックス効果が高まります

入浴することで、胃腸の調子も整えてくれますので食欲不振を予防したり、便秘解消を促進してくれたりします。
夏にしっかりと入浴することにより、『自律神経』を整えて夏バテ予防になるのです。

夏の入浴が快適になるポイント・オススメの入り方

夏の入浴のおすすめの入り方

夏の入浴は、冬と違って熱いお湯に入るのでは逆効果です。
まず、ざっと汗と表面の汚れをシャワーで落としてから湯船に入りましょう。
半身浴より水圧を感じ全身の毛穴を開かせるためにも、肩まで浸かる『全身浴』がオススメです。

湯船に入りしっかり毛穴が開いてから髪の毛を洗ったり、体を洗うと毛穴の汚れもしっかり落とせます。

お湯の温度

お湯の温度は、38度前後くらいで体温と同じくらいのぬるめのお湯がオススメです。
その温度だと少し寒いという人は40度くらいにしてみましょう。
36度~40度くらいの温度は『自律神経』の中でも『副交感神経』が優位になりリラックスできる温度です
自分にあったリラックスする温度を探していきましょう。

お湯に浸かる時間

時間は、5~10分くらいがオススメです。
体を程よく温めることができ、血管が拡張して血流が良くなり疲労回復効果もあります。

お風呂グッズで更にリラックス

また、湯船に入浴剤やアロマオイルを数滴入れて入浴するのもリラックス効果が高まります。
リラックスして就寝時の眠りを深くしたい場合は、ラベンダーやカモミール、ゼラニウム、スイートマージョラムなどの香りがオススメです。
逆に、リフレッシュしたい場合はペパーミント、グレープフルーツやオレンジなどの柑橘系の香りがいいでしょう

アロマオイルはそのまま湯船にたらしても良いですが、天然塩大さじ1に対して精油2~3滴ほど入れて良く混ぜてからお風呂に入れると良いでしょう。

アロマを使う方法は『副交感神経』が優位になり、リラックスして安眠効果も高まります。
夜にこの入浴方法をするのはとても良いのですが、朝は注意が必要です。
朝は体や脳を目覚めさせる為にも『交感神経』を優位にする必要があります。

冷水シャワーや水風呂でも良いの?

体に熱がこもって暑い夏は、どうしても冷水シャワーや水風呂にしたくなる人もいるはず。
冷水シャワーや水風呂は、緊張状態・興奮状態を作る『交感神経』を優位にします。
また冷水をかけることで毛穴は締まり、熱が体の中にこもりやすくなります

体の中の熱を放出するためにも、毛穴が開く38度くらいの温度のお湯に浸かるのがベストでしょう。

また、眠る前にはリラックスすることがとても大切です。
夜リラックスするためにも、やはりぬるめのお湯がベストです!

夏の冷え性になった場合

ですが、もし夏場にエアコンなどで手先足先が冷えるという『夏冷え』を起こしていたら逆に体を温める必要がありますので、『温冷交代浴』をおこないましょう。

『温冷交代浴』は42度くらいの熱めのお湯を湯船に張り3分ほど半身浴をしてから、手足に冷水シャワーを10秒ほどかけるというのを、3~5回ほど繰り返す方法です。
温まった後に毛穴が引き締まり体内をポカポカさせた状態を保ってくれます。

おわりに

夏場はついついシャワーですましがち、冷たいものを飲食しがちですね。
ですが、それだと自律神経が乱れて『夏バテ』へとつながってしまいます。
ぬるめ入浴で疲労回復し安眠へと導くことで、疲れを翌日へ繰り越しにくくなります。
同時に、体を温める食事を意識して内側と外側からと両方から体へアプローチして夏バテ予防をしていきましょう!

この記事を書いた人

zumy

医薬品登録販売者と、生活リズムアドバイザー、健康リズムカウンセラーの資格を持つ。
自身の10キロのダイエット経験から健康の大切さを実感。
食事と運動と睡眠で「心と体の自己免疫」を高める方法を実践中。