アロマ初心者の疑問解決!セラピストが教えるアロマの始め方

アロマ
武智花梨:アロマセラピスト

アロマ(=アロマセラピー)をご存知ですか?

植物の香りは、私たちの心身に優しく働きかけてくれます。

今では、生活空間だけでなく、医療や介護現場にも用いられるようになりました。

興味はあるけれどエッセンシャルオイルの使い方がわからない…と思っていらっしゃる方は、ぜひこの機会にアロマの知識を深めてください。

それでは、アロマとはどのようなものなのかご紹介いたしましょう。

アロマとは?アロマのメリットを説明

アロマとは、エッセンシャルオイル(精油)を用いて心身の緊張をときほぐし健康に導く自然療法(芳香療法)のことです。
エッセンシャルオイルとは、植物の花、葉、果皮、果実、根、樹脂、樹皮、心材などから抽出された揮発性の芳香物質で、独自の香りと作用を持っています。
では、香りがどのようにして心身に働きかけていくのでしょう?

アロマの香りでいろいろな効果

香りの分子は、「嗅覚」や「皮膚」を介して身体にアプローチします。
「嗅覚」は、嗅いだ香りの情報を受け止め、脳の大脳辺縁系や視床下部に伝達します。
大脳辺縁系は意欲や食欲、性欲、情緒、睡眠など情動を、視床下部は自律神経の中枢で、内分泌(ホルモン)の働きを支配しています。
つまり、香りを嗅ぐと香りの情報を嗅覚がキャッチし、その情報を脳に伝達、脳はホルモンの分泌や免疫機能、睡眠や体温などのバランスを整える、このような経路で香りが心身に働きかけるのです。

そして「皮膚」は、アロマトリートメントなどを行ったとき、エッセンシャルオイルの成分を吸収する働きを担っています。
皮膚から吸収されたエッセンシャルオイルの成分は血中に入り、全身を巡って穏やかに心身を整えていきます。
エッセンシャルオイルは100%天然の有機化合物なので、薬のような副作用もなく、長期間使えることが大きなメリットですね。

では、実際に、エッセンシャルオイルを使ってみましょう。

アロマにはどのような使い方があるの?

アロマの使い方

アロマで芳香浴

まず、香りを拡散して、香りを嗅ぐ「芳香浴」です。
ハンカチにエッセンシャルオイルを1滴垂らし、その香りを吸い込みます。
ハンカチなら外出時でも芳香浴をすることができるのでとても便利です。

お部屋など大きな空間には、アロマポットやアロマディヒューザーで香りを拡散することをお勧めします。

※香りは強すぎると不調をきたします。ほんのりと香っている程度が適しています。
※時折、喚起をしましょう。

アロマで沐浴

次は、入浴時にエッセンシャルオイルを用いる「沐浴(全身浴・半身浴・手浴・足浴)」方法です。
エッセンシャルオイルの作用に温浴の効果が加わってさらなる効果が期待できます。
エッセンシャルオイルは水に溶けにくい性質をもっているので、少量の無水エタノールにエッセンシャルオイル1滴から3滴入れてかき混ぜてからバスタブに入れてください。

※柑橘系のオイルは人によってピリピリとした刺激を感じることがあります。沐浴には柑橘系以外のオイルを使用しましょう。

アロマを吸入する

アロマの様々な使い方

呼吸器系の不調を緩和したいときには、「吸入」がお勧めです。
マグカップにお湯を張り、1~3滴のエッセンシャルオイルを垂らして立ち上る湯気を吸いこみます。

※エッセンシャルオイルを含んだ湯気は粘膜を刺激することがあるので、必ず目を閉じておこないましょう。
肩こりや腰痛、生理痛などを緩和したいときには「湿布」が適しています。
洗面器に水またはお湯を入れて、そこにエッセンシャルオイル1~3滴垂らしてかき混ぜ、タオルを浸けて絞り、患部に当てます。
※急激な痛みのときには冷湿布、慢性の痛みには温湿布をしてください。

アロマでフェイシャルスチーム

お顔のケアには、フェイシャルスチームがお勧めです。
洗面器にお湯を張り、そこにエッセンシャルオイル1~3滴入れます。
バスタオルを頭からかぶり湯気が逃げないようにし、目を閉じて、立ち上る湯気をお顔に当てます。
潤いのある整ったお肌に導きます。


※初めてフェイシャルスチームをおこなうときには、マンダリンのような優しいオイルがお勧めです。

アロマでトリートメントする

最後は、「トリートメント」です。
トリートメントをおこなうと、皮膚が保湿されるだけでなく、血行が促され筋肉の凝りを緩和します。
エッセンシャルオイルは、皮膚に直塗布できないので、植物油に混ぜて使用します。
1%または1%以下の濃度でエッセンシャルオイルを希釈してください。
エッセンシャルオイル1滴は0.05mlですから、例えば20mlの植物油に希釈する場合は、エッセンシャルオイルの滴数は、4滴です。


※レモンやグレープフルーツのエッセンシャルオイルの成分は、紫外線に反応し、色素沈着や炎症など皮膚トラブルを起こす(光毒性)危険性がありますから、昼間のトリートメントには使用を避けましょう。
このように、アロマは様々な方法で楽しむことができ、心身の健康維持を促します。

アロマには殺菌効果もある

アロマの殺菌効果

そして、もう一つ、エッセンシャルオイルの使用法をご紹介しましょう。
数多くのエッセンシャルオイルは、殺菌や抗菌、抗真菌、抗ウイルスの作用を持ち合わせていますから、お家の中に潜んでいる雑菌にも力を発揮します。
例えば、ゴミ箱の底にエッセンシャルオイルを1滴垂らしたキッチンペーパーを敷いておくと、生ごみの嫌な臭いを解消し雑菌の増殖を防ぐことができますし、洗濯時にエッセンシャルオイル(3滴程度)を用いると、洗濯物だけでなく洗濯槽の雑菌やカビを抑制することができます。
エッセンシャルオイルは、心身だけでなく、生活のあらゆる場面で用いることができるので、とても重宝です。
最後に、エッセンシャルオイルの種類や選び方をご紹介しておきましょう。

アロマのエッセンシャルオイルにはどのような種類があるか

アロマのエッセンシャルオイルの種類

エッセンシャルオイルには、多くの種類があります。
「香り」で大きく分類すると、フローラル系、柑橘系、樹脂系、樹木系、ハーブ系に分けられます。

・ローズやジャスミンなどフローラルな香りは、ストレスを緩和し、気持ちを落ち着かせてくれます。
・グレープフルーツやレモンなど柑橘の香りは、リフレッシュに最適です。
・ユーカリやサイプレスなど樹木の香りは心を浄化し、ローズマリーやペパーミントなどハーブ系の香りは、心を前向きに促します。
・ベンゾインなど樹脂の甘い香りは、心を鎮め落ち着きを取り戻します。

アロマ初心者にはラベンダーがおすすめ

武智花梨:アロマセラピスト

初めてエッセンシャルオイルを選ぶときには、数が多すぎて迷ってしまうかもしれません。

初心者向けのエッセンシャルオイルは?と聞かれれば、「ラベンダー」です。

でも、ラベンダーに拘らず、「自分の好きな香り」のオイルを選んでください。

いい香り!と感じたエッセンシャルオイルこそが、自分自身の心身が欲している香りです。

そして、アロマ専門店のセラピストに、そのエッセンシャルオイルの特徴や作用、適した使い方などを教えてもらいましょう。

アロマセラピーは決して難しいものではありません。

香りを楽しむことから始めましょう。

この記事を書いた人

武智花梨:アロマセラピスト

アロマティックラボラトリーを開校して15年目を迎えます。
アロマ関連認定資格問題集を執筆しています。
現在スタイルにあった「香りの空間」や「香り遊び」を手掛けています。