寒くなると、手足の先が冷たくなって、日常生活にも色々支障が現れます。
仕事の能率を下げたり、夜眠れなくなったり、ひどい人は痛みを感じたりもします。
そんな手足の冷えは、寒さが厳しくなると、どんどん深刻になります
今回は特に足先の冷えに注目して、冷えを解消する体操と、その改善策について解説していきます。
デスクワーク中の足の冷えを改善する体操
デスクワーク中は、基本的にあまり動かないと思います。
動かないと筋肉は、こわばり血流が滞り、足先は特に冷えを感じることになります。
人によっては痛みも感じることがあります。
エコでクールビズ推奨の昨今は暖房もそれほど高く設定しないオフィスも多いと思います。
足元が冷えてお仕事に集中できないのなら、独自で足元をぽかぽかさせましょう!
お仕事の合間にちょっとした体操で体を動かしただけで、足先に血が通ってぽかぽかする体操を紹介します。
1.足指のグー、パー体操
パンプスなどの細身の靴を履いて、じっと動かないでいると血流が悪くなり冷えがひどくなります。靴を脱いで足指を開いたり閉じたり、グー、パーを繰り返します。
血行がよくなって、冷えの辛さが緩和されます。
2.かかとの上げ下げ体操
椅子に座ったまま、お仕事をしながらでも構いません。
以下の点に注意してかかとを上げ下げします。
・かかとを上げてふくらはぎに力を入れる
・かかとを降ろし脱力するこの動作を複数回繰り返します。ふくらはぎは第2の心臓と言われています。血流が促進され冷えが緩和されます。
お家で出来る体操やマッサージ
・手足を上げてぶらぶら 通称ごきぶり体操
床やベッドに横になり手足を上に上げます。
そのまま、ぶらぶらと四肢をふります。
末端にたまって滞ったリンパ液や老廃物が中心に戻ります。
また寒さで縮こまり収縮した筋肉のコリがほぐれ、血流もアップして温まります。
お風呂後などに行うと効果的です。
・かかとを上げ下げ体操(立位)
椅子や壁につかまって立ち、かかとの上げ下げをします。
ふくらはぎの筋トレになるので、冷え防止の他に、むくみのない美脚が手に入ります。
・マッサージ
お風呂に入りながら、また入った後に、日中冷えでこわばった筋肉をもみほぐしてあげましょう。
足指から膝に裏側までを湯舟につかりながらもみほぐします
足裏(つぼ:湧泉)を親指で押す
足裏の真ん中あたりのくぼんだ所、足底筋膜の場所です。
ここをゆっくり押すと下半身の血流がよくなります。
爪の両脇(つぼ:井穴)ぎゅっとつまんでもむ
指をつまんでぐるぐる回す
足指の間(つぼ:八風)に手の親指を差し込み、押しながらこすります。
小指側からスタートして親指と人差し指の間までマッサージします。
足元のヒーターや室内で足元を暖める便利グッズの紹介
「フットウォーマー」
USB電源使用でスリッパタイプなので、オフィスでも気軽に使えます。
「岡本 靴下サプリ まるでこたつソックス」
発熱素地を使用し、 足首のツボの三陰交を刺激してつま先まで温めてくれます。
「靴用カイロ」
靴のつま先に敷くだけで、歩いてもずれずに9時間しっかり温めてくれます。
入浴剤
食塩炭酸入りの入浴剤で体の芯から温まります。
まとめ
寒さで特につらくなる足先の冷えの対策についてご紹介してきました。
どれも簡単にできるものばかりですので、是非お試しください。
また、対策をしたうえで2週間も続けて足だけが冷えるという場合もあります。
そんな方は、何か病気が潜んでいるかもしれません。
・バージャー病
喫煙習慣のある30~40歳代の男性に多い疾患
はっきりとした原因は不明ですが、手足の末梢血管に炎症が起きる病気です。
・末梢動脈疾患
60歳以上の男性に発症しやすい疾患
動脈硬化が原因とされており、腹部から両脚に伸びる動脈が狭くなったりすることで血流が滞り、足先が冷えることがあります。
このように足先の冷えは軽くみることなく、疾患が隠れている場合があります。
長く続くようでしたら、心臓血管外科や循環器内科を受診することをお勧めします。
寒い季節、温かく健やかに過ごせるよう工夫して、楽しく乗り切りましょう!