血糖値というのは、健康を維持する上で意識しなければならない要素の一つです。
血糖値が高い状態が続くと、糖尿病になり合併症を引き起こすことがあります。
健康な人は食事で血糖値が上がってもインスリンというホルモンが分泌されてコントロールされますが、
インスリンの働きが悪くなった時に血糖値は下がりにくくなります。
いろいろな病気を引き起こす血糖値問題ですが、食事をメインにして血糖値を下げれることもあるんです。
今回は食事だけで夫の血糖値をさげた主婦の方に取材・協力して頂きました!
※あくまで個人の経験による感想です。
今回はよろしくお願いします。
夫は血糖値が上がり脳虚血発作を起こし、1週間入院しました。
しかし現在は食事療法と薬を飲むことで元気に過ごしています。
血糖値が上がると起こる症状・デメリット
まず最初に血糖値が上がると起きる症状やデメリットについて説明していきます。
血糖値が上がると生じる主な症状
1 疲れやすくなる
血糖値が上がると疲れやすくなります。
なぜなら血糖値が上がるとインスリンの働きが悪くなるので糖をエネルギーに変えることができないからです。
体を動かすためのエネルギーが足りないと、疲れたり集中力がなくなってしまいます。
2 のどが渇く
高血糖は血液の濃度が高くなります。
そのため体が水分を使って薄めようとするのでのどが渇きます。
3 トイレの回数が増える
のどが渇き水分をたくさん摂取すると、尿の量が増えます。
夜中に何回もトイレに起きる人は、医師に相談してみてくださいね。
血糖値が上がると、糖尿病になりやすくなるのが一番のデメリットといえます。
糖尿病になると継続してインスリン注射等で血糖値をコントロールする必要があるので、気をつけないといけません。
血糖値の異常は病気につながる
1 神経障害
神経障害により、手足の神経が正常に動かなくなります。
手足の乾燥・痛み・しびれなどの症状に悩むケースが出てくるでしょう。
2 網膜症
高血糖になると目の奥にある血管にダメージを受けます。
血管のダメージが強くなると失明してしまうことがあるので注意が必要です。
3 動脈硬化
糖尿病により、血管が厚く硬くなると通り道が狭くなり動脈硬化に。
動脈硬化になるとコレステロールや脂肪が溜まりこぶができます。
動脈硬化が進むと血管に「プラーク」といわれる組織が現れ、プラークが破れると血の塊ができて心筋梗塞や脳梗塞が起こります。
夫は血糖値が上がり一過性脳虚血発作を起こしました。
食後に急に足に力が入らなくなり倒れそうになったのです。
運よくすぐに病院に行き、治療を受けたので脳梗塞にならずにすみました。
血糖値を下げる為の対策
血糖値を下げるには、食べ物・飲み物・運動・薬を使う方法があります。
大まかに紹介していきます。
・食べ物で血糖値を下げる
厚生労働省のイーヘルスネットの調査では、食物繊維は血糖値の急激な上昇を抑えるという結果が出ています。
さらに食べる順番は大切で、ごはんやパンの前に野菜や、魚・肉料理を食べることが重要なポイント。
食物繊維が糖や脂質の吸収を抑えるので、食後の血糖値を穏やかにします。
飲み物では緑茶に含まれているカテキンが食後の血糖値を抑える作用があります。
緑茶を多く飲む人のほうが、糖尿病になるリスクが減るという結果も出ています。
・運動で血糖値を下げる
食事だけでなく、運動も血糖値を下げることができます。
運動により血液中のブドウ糖が筋肉で消費されるので血糖値が下がったり、血糖値を下げるホルモンであるインスリンの効きがよくなり慢性的に血糖値が安定します。
・薬で血糖値を下げる
医師に糖尿病と診断された場合は、薬の治療がスタートします。
体の症状に変化があっても、勝手に薬をやめたり増やしたりしないで医師に相談しましょう。
実際に料理で血糖値を下げた主婦の食事のポイント
・食事を意識すると血糖値はさげられる
Q 本当に食事だけで血糖値は下げられるの?運動や薬が大事では?
毎日の食事を変えるだけで、血糖値を下げることができます。
薬や運動も大事ですが、私が実践した結果食事が一番重要です。
私が、夫の糖尿病を改善するために実践したことをお話しします。
基本的には、ごはんにたんぱく質食品を一つ(肉・魚・卵・大豆)と野菜料理になります。
・毎日3食とる
Q 朝食を抜いて食事の量を減らしたほうが、摂取しない分血糖値は下がりそうなのですが?
以前は朝食を抜いて、1日2食のこともありましたが現在は3食です。
実は朝食は3食の中で一番重要なのです。
朝食をとらないと血糖値の上昇につながるだけでなく、インスリン反応が悪くなることがあるという研究結果もあるそうです。
ですので朝食を抜くと、昼食や夕食で血糖値が上がるのでよくないです。
食べる量を少なくして、ダイエットできれば成功というわけではありません。
・栄養士と相談した結果
1日に摂取していいカロリーや、食事内容について栄養士のアドバイスを受けました。
・ごはんは毎食1膳
・たんぱく質・脂質・ビタミン・ミネラルをバランスよく
・塩分や糖分は、控える
これを徹底する必要があります。
試してみて感じた血糖値が下がる食材
次に、私が血糖値をコントロールする事を意識して使っている食材を紹介していきます!
どんな料理に使えるかもまとめておいたので参考にしてください。
・しいたけ
しいたけは、ミネラルや食物繊維が豊富に含まれています。
旨み成分のグアニル酸とグルタミン酸が入っているので、塩の量を減らしてもおいしいメニューが作れます。
野菜炒め・味噌汁・鍋に使っています。
・まいたけ
まいたけは血糖値の急上昇を抑える効果があることが、雪国まいたけと新潟大学の共同研究でわかっています。
水に溶ける水溶性食物繊維(βグルカン)が、糖質の吸収を抑えます。
フライパンにバターを入れて炒めてパプリカと一緒に炒めるメニューがおすすめ。
・えのき
えのきは、キノコキトサンが多く含まれ脂肪を外に排出してくれる働きがあります。
エノキタケリノール酸配合で、内臓脂肪を減らしてくれる効果が期待できます
・キャベツ
キャベツは低カロリーで満腹感があるので朝食で必ず摂ります。
サラダや野菜炒めに入れることが多いですが、トマトスープにも合います。
水溶性なので、成分をしっかり取れるよう茹でる場合はスープとして飲める料理に取り入れると○。
・ブロッコリー
ビタミンCが豊富なブロッコリーは、おからと一緒にサラダにします。
食べやすいので炒め物やグラタンにもぴったり!
・白菜
白菜はほかの野菜には少ないミネラル成分のマグネシウムが入っています。
最近は豆乳鍋にすることが多いで是非ためしてみてください。
・ほうれんそうと小松菜
ほうれんそうと小松菜は緑黄色野菜なのでよく使っています。
胡麻和えが一番多いですが、きのこ類と炒めることも組み合わせが美味しくておすすめ。
・鳥のむね肉
低カロリーでたんぱく質が多い鳥のむね肉は、2日に1回は使います。
塩こうじで炒めるとしっとりと柔らかな食感になるので、胸肉の硬さが気になる方におすすめ。
・サーモン
美味しくて低カロリーのサーモンは、塩焼きにすることが多いです。
シンプルですが飽きがこない。
・豚もも肉
実は豚肉の中でカロリーが一番低いのはひれ肉です。
しかし値段が高いので、日常的に使うのを想定するともも肉がおすすめ。
・大豆食品
あげ・豆腐・納豆のような大豆食品はサイドメニューに使えます。
大豆に含まれているイソフラボンは、糖尿にもいいと言われています。
・海藻類
低カロリーの海藻類は食物繊維やミネラルがたっぷり。
お味噌汁に入れたりドレッシングをかけて食べると美味しいですよ。
おわりに
今回はCさん協力のもと血糖値が上がると起こる症状や、毎日の食事で下げる方法について紹介しました。
毎回手作りするのは面倒だなと思う人多いでしょう。
3食作るのが難しいという人はまとめて作ってみてはいかがでしょうか?