なんだか無性にチョコレートが食べたい!とか、どうしてもフライドポテトが食べたい!という日はありませんか?
実はそれは体からのサインであることが多いです。
体は恒常性という機能が常に働いていて、体内を一定に保とうとしています。
ある栄養素が足りない時には、体はその栄養素を補給するために甘いものや辛いものなどを摂りたがるようになります。
今回は無性に食べたいものがある時は、何を食べれば栄養素を補完できるかを説明していきます。
ダイエットで食事制限している方も見ておいてください!
食べたいものがある時不足している栄養素まとめ
パット見てわかりやすいように画像にまとめてみました。
詳細は項目ごとにご覧ください!
甘いものを食べたいときに不足しているもの
無性に甘いものが食べたくなる、これはダイエット中にありがちです。
甘いものなので糖分を摂る必要があるかと思いきや、 タンパク質不足が考えられます。
タンパク質の不足による影響は、免疫機能低下・筋力低下・肌や髪質の低下など基本的な体作りに必要な機能が悪くなっていきます。
タンパク質が不足すると脳は糖質をとろうとしますが、魚・乳製品などをとってみましょう。
他にもナッツ類が効果的なのでおすすめ!
チョコレートを食べたい時不足しているもの
甘いものの中でも特に「チョコレート」を欲していたら「マグネシウム不足」が考えられます。
特に女性は月経前にマグネシウム不足になりやすく、チョコレートを食べたくなる方も多いのではないかと思います。
マグネシウムは骨の形成に必要不可欠で、他にも脳の酸欠状態を防ぎ抗うつという働きもあります。
マグネシウム不足になると骨粗しょう症や低カルシウム血しょう、不整脈やけいれん、下痢や便秘などにもなりやすくなります。
マグネシウムを補うには、ナッツやごま、ホウレン草、昆布などの海藻類がヘルシーでオススメ。
チョコレートの食べすぎにはご注意を。
脂っこいものを食べたいとき不足しているもの
特に女性は月経前にマグネシウム不足になりやすく、チョコレートを食べたくなる方も多いのではないかと思います。
1つ目は「脂質」不足
「脂質はダイエットの敵!」と思っている方も多いかもしれませんが、実は脂質は体や脳に必要な栄養素。
極端に減ってしまうと体に潤いが無くなり髪の毛や肌以外にもカサカサに。
また細胞膜の形成やビタミンの吸収に欠かせない、細胞レベルでも必要な栄養素なのです。
脂質不足のときには、できれば「良質な油」を摂ることをオススメいたします。
特におすすめなのが青魚、ナッツ、ゴマなど。
お肉などタンパク質と一緒に摂ると更に吸収率がアップします。
2つ目は「カリウム」不足
カリウムが不足している時は排泄機能が弱まっていることが多く、むくみやすくなり、食欲自体が増しますので注意したいところです。
不足が進むと神経にも影響を与えたり、不整脈がでることもあります。
カリウムが多く含まれている食べ物は、スイカ・ブロッコリー・アボカド・納豆・ワカメなどの海藻類、カボチャ、アーモンドなどです。
辛いものを食べたいときに不足しているもの
辛いものを異常に食べたいときは、「ストレス」が原因であることが多いです。
また、水分が不足している時や脂質が不足している時にも辛いものが欲しくなります。
ストレスは溜めすぎると、うつ状態へ繋がってしまったりしますね。
まずはストレスを溜めない生活を心がけて、リラックスできる環境を整えましょう。
難しければGABAサプリメントを摂取したり、なるべく午前中に活動し「抗ストレスホルモン」を出しましょう。
旬の野菜・果物・魚や肉や卵などタンパク質を摂ることで解消できたりもします。
リラックスできるバーブティーや紅茶で水分補給してみるのも良いですね。
塩辛いものを食べたい時不足しているもの
塩辛いもの・しょっぱいもの食べたい時はミネラル不足であることが考えられます。
これはそのまま塩分を取ろうとしているので、しょっぱいものとミネラルが含まれているものを摂りましょう。
特に夏は汗をかいて失われやすいので、ミネラルウォーター・スポーツドリンクなどの水分も同時に取れるものがおすすめ。
酸っぱいものが食べたいとき
運動後などすっぱいものが欲しくなるときがあります。
原因は「疲労」で、体がすごく疲れているという証拠なのです。
特に運動後や血液循環が悪い方は「乳酸」が溜まりやすく、疲労の原因となります。
「すっぱいもの」である栄養「クエン酸」を積極的にとって疲れを取っていきましょう。
クエン酸は胃腸に刺激を与えるので、摂りすぎにはご注意いただきたいのですが、特に胃腸に優しいクエン酸を含む食品が、梅干しやお酢です。
お料理に取り入れたり、お酢ドリンクを飲むのも手軽でオススメです。
炭酸飲料を飲みたい時に不足しているもの
炭酸飲料を飲みたくなる時はカルシウムが不足しています。
しかも炭酸に含まれるリンの効果で、その不足しているカルシウムが体外に排出されることもあるので、飲みたいからと言って炭酸を飲み続けると悪循環に陥ります。
骨に必要な成分なので不足し続けると、骨粗鬆症になったり生活習慣病に繋がるため気をつけないといけません。
カルシウムを効率よくとるには魚・乳製品・豆類で補充しましょう!
氷を食べたいときに不足しているもの
暑くもないのに無性に氷を食べたいときはありませんか?
毎日のように氷が食べたくなる事を「氷食症」と言い、貧血気味な方に多く見られるそうです。
鉄欠乏性貧血と呼ばれる鉄分不足による貧血が疑われます。
疲れやすくなったり、めまい、息切れなどの症状がでる可能性があります。
ホウレン草や、レバー、プルーンなど鉄分が多く含まれている食材を積極的に摂ってみてください。
鉄分のサプリメントでも補えます。
それでも、なかなか治らない方は病院での診療をおすすめいたします。
まとめ
ダイエットや不規則な生活を続けていると、どうしても栄養が偏りがちで無性にひとつの食品が食べたくなる時が来ることが多いです。
そして喫煙や飲酒をされる人は、他の人よりビタミン消費量が多くなります。
なので不足しがちな栄養素はサプリメントや栄養補助食品で意識して摂取してみてください。
またダイエット中でも、女性は特に鉄分が不足しがちでなのでしっかり食事の内容を考えましょう。
他にも脂質を取らずに体内の潤いが無くなった状態では、カサカサ肌にパサパサ髪となり、キレイとは程遠い状態になってしまいます。
若々しく美しくなるためにダイエットをしているのに、本末転倒になるので注意。
特にお米をはじめ和食には、良質な油や必要なビタミンミネラルが詰まっています。
食事の栄養素のバランスを取るのが難しいという人は和食という原点へ戻り、一汁二菜の食生活を心がけてみてください。