みなさんは最近夢を見ましたか?
そして、その内容を覚えていますか?
実は、夢は様々なメッセージが隠れています。
そして、どのような夢を見たかで自分の体調や精神状態などが分かります。
最近では様々な実験により、夢を見る役割やその意味も分かってきているのです。
今回は、見た夢から考えられる自分の状態を知るということとその対策についてご紹介します。
夢を見ることと見ないことがあるのはなぜか?
睡眠中は、深い眠りの「ノンレム睡眠」と浅い眠りの「レム睡眠」を繰り返していることはご存じの方が多いと思います。
寝ている間に4回ずつ切り替わるこの睡眠の深さのうち、浅い眠りの時に夢をよく見ることが発見されました。
特に起きた時に覚えている夢は、起きる直前の浅い睡眠時に見た夢なのです。
ですが、実は深い眠りの時も夢を見ることがあると言うこと、浅い眠りと深い眠りの時には夢が切り替わっていることなどが、研究所の実験によって判明したのです。
つまり、寝ている間、実は夢はずっと見ているということになります。
わたしたちは「昨日は夢を見なかった」ということも多くありますね。
実は夢を見ていないのではなく、常に見ている夢を起きる時に忘れてしまっているという状態なのです。
健康状態によって夢は変わるのか?
基本的に、夢は精神的なものの現れとなって映し出されます。
ですが、時に身体状態を表す夢を見ることもあります。
高熱を出した時に悪夢を見て更にうなされた経験はありませんか?
また、熱帯夜の夜に悪夢にうなされ、起きたらクーラーも切れていてとても暑く汗をすごくかいていたなど体調や体の変化と見る夢には接点があります。
そして、具合が悪いところがあっても無理して頑張るタイプの人・深夜までブルーライトを浴びたり深酒をするなどの生活は、眠りが浅くなり悪夢や奇妙な夢を見たりすることがあります。
更に、夢をずっと覚えていると言う人は寝ている間でも脳が起きている状態になっているので、ホルモンや自律神経が乱れていることがあるので注意が必要です。
また、翌日昼間も怠い・寝起きがすっきりしないというような人は生活習慣を見直すことで深い眠りの時間もしっかりと取れいわゆる悪夢のような悪い夢を見る頻度が減ります。
見る夢によって精神状態が分かる
夢は、記憶整理の為に「その日の1日で起こった出来事の断片を見せている」という説があるように、その日1日の出来事を振り返った夢を見ることが多いようです。
なので、ストレスに晒されているような1日を送った人は、あまり良くない断片を見せられることもあります。
また、深い悩み事がある時やネガティブな考えで1日を過ごした時も、同じように苦しんだり追い詰められたような良くない夢を見ることが多くなります。
逆に、楽しいことがあった日は現実の続きのような夢を見たり、展開は違うけど同じような幸せな気持ちを感じられる夢を見たりすることはありませんか?
その日1日のご自身の気持ちの変化や精神状態で見る夢が変わることは十分考えられるのです。
悪い夢を見ない為の対策
良い夢はともかく、悪い夢を見た時には気分が悪くなるでしょう。
悪い夢は「浅い眠り」が多い時、つまり良く眠れていない時に多く見るのです。
なので悪い夢をなるべく見ないように、眠る時の環境と生活習慣を見直しましょう。
寝室の環境
まずは寝室の環境です。
電気代節約のあまり暑すぎたり寒すぎたりする部屋で寝ていませんか?
季節に合ったお布団を使用していますか?
特に、室温と寝具は良い睡眠の為にとても大切なポイントです。
枕の高さや寝具(特に敷布団)が身体に合っていないと、心地が悪くあまり良い睡眠がとれません。
明るさ
また、電気は明るすぎませんか?
枕元などに小さなライトを付けて寝ている。
豆電球を付けて寝ている。
窓の外が夜でも常に明るい。音がうるさい。
そんな環境で夜中目が覚めやすいとか、悪い夢を見やすいという方も眠りが浅くなっています。
また、眠る直前までスマホを見ていたりPCやテレビを見ているのも睡眠の質を下げます。
眠る30分前にはデジタルデトックスをしましょう。
筆者は基本的に夜は完全に電気を消し、窓はレースカーテンのみです。
夏は27度の弱冷房にセットして、面毛布とタオルケットを足元に準備しています。
それでも街灯の光などは窓から入ってくるのですがしっかりと眠れて、朝は窓から差し込む太陽の光でスッキリと目覚めるようになりました。
1日の3分の1くらいの時間を布団の上で過ごしますから、ご自身の体に負担をかけないような寝室環境と寝具を選びましょう。
最近では寝具のプロも多くおりますし、悩んでいる方は一度相談してみても良いでしょう。
生活習慣
次に生活習慣です。
良く眠れると思って、深夜まで深酒をしたり寝る前にお酒を飲んでいませんか?
実は寝酒は悪夢を見ることと深く関係があります。
ではなぜアルコールを飲むと良く眠れると思われているのでしょうか?
それは、アルコールを摂取すると急に眠くなり一時的な入眠効果が高まるからです。
ですが、眠ってから3時間後くらいには目が覚めてしまいます。
アルコールには利尿効果もあり夜中トイレに行きたくなって目が覚めるということもありますが、それ以上に体内に入ったアルコールを肝臓で分解し「アセトアルデヒド」という覚醒物質になるためです。
お酒を飲むと、なんだか夜中に目が覚めてその後は良く眠れず浅い眠りとなり悪夢を見たという経験をした人もいるのではないでしょうか。
また、ダイエットのため夕飯を減らしている人は注意が必要です。
慢性疲労の専門家の先生によると、眠っている間に低血糖になっていると悪夢を見ることが多くなるのだそう。
昼間も血糖値が下がりやすい人(空腹でイライラやめまい、末端のしびれなどある人)は要注意です。
更にダイエットで夕飯を主食抜きやサラダなどにしている人も注意が必要です。
夕飯で意識してタンパク質を摂るか、お米を主食として食べると良いでしょう。
おわりに
このように寝室環境と生活習慣を意識するだけでグッと睡眠の質は良くなり、悪夢にうなされるという事は減ります。
また、悪夢を見ることに日々のストレスも大きく関わっています。
あまりネガティブにならないように、例えネガティブなことを誰かに言われたとしても「これは自分の成長のチャンスだ!」とポジティブ変換できるくらいの考えでいられると良いですね。
今回は夢と心身の状態についてご紹介してきました。
夢を見ること自体は悪いことではありません。
ですが、悪夢を頻繁に見たり夢を覚えている頻度が高いと言うことは心身に不調があるというサインでもあります。
重症化すると、自律神経失調症や更に大きな病気へと発展してしまうかもしれません。
「夢」という小さなお知らせを見逃さないようにしたいですね。