食事をとった後の昼休憩に、つい眠くなってしまうことはありませんか?
そのまま無理に起きていても頭がぼんやりしたままで、午後からの仕事に集中できないときもあるでしょう。
実は仕事中に睡眠をとることはとっても効率的!
短時間の昼寝は脳の疲れを効率良く癒やすことができ、目覚めた後の集中力をアップさせる効果があるのです。
今回はオフィスワーカーや在宅の方向けに、デスクでの仮眠におすすめのグッズをご紹介します。
短時間の昼寝はサボりじゃない!効率的なんです
人間の身体は朝起きて夜眠るサイクルで活動をしていると、14時前後から眠気を感じるようになっています。
そのうえデスクワークで脳を働かせているため、疲れが溜まって眠気を感じるのは当然のこと。
そこで仕事のパフォーマンスを高める方法として昼寝が注目されています。
特に近年注目されているのが「パワーナップ」という仮眠法です。
これは「パワーアップ」と「ナップ(昼寝の意味)」を合わせた造語で、「ごく短時間の昼寝」のことを表しています。
大切なのは良質な昼寝は「短時間」であるという点です。
「ノンレム睡眠」と呼ばれる脳が眠っている状態の初期段階で目覚めることが重要です。
15~20分程度が理想的で、30分以上になると本格的な睡眠になってしまい、パワーナップの効果は薄れてしまいます。
それでは短時間の昼寝がもたらす効果について、具体的に挙げていきます。
集中力アップ
眠気を我慢したままでは、かえって仕事に集中できず効率が下がります。
昼寝をすることで疲れた脳を癒すことになるので、結果的に仕事効率アップへと繋がるのです。
特に短時間睡眠後は、脳がスッキリしている感覚がはっきりと分かるハズ。
これは後述する疲労回復からくる効果でもあります。
昼ごはんを食べすぎたり睡眠不足だと、午後から疲れて1日集中できないということがあると思いますが、そんなときは昼寝を取り入れて集中力を改めて0から高めていきましょう!
疲労回復
睡眠に入るとまず脳が休んでいる眠りである「ノンレム睡眠」という状態になります。
ノンレム睡眠は脳と肉体の回復効果が高いとされています。
脳でさっきまで使っていた情報が整理されてクリアになると、全体的な疲れを効率的に癒やすことができるのです。
パソコンでもキャッシュクリア(不要な一時データを消す)をして動作が軽くなるようにメンテナンスをしますが、人間の脳もそれと同じことがいえます。
だからこそ15分程度の軽い睡眠は脳内をキャッシュクリアして、目覚めた後のパフォーマンス向上が期待できます。
ストレス解消
仕事中はさまざまなストレスにさらされていますが、昼寝によって周囲の情報を一時的にシャットアウトすることで、ストレスの蓄積を止める効果があります。
眠気を我慢し続けることもストレスの要因になりますので、昼寝によってリフレッシュ!
午前中に溜まったストレスを短時間の昼寝で解消することで、心に余裕が生まれて午後からの仕事にも落ち着いて取り組めます。
昼寝を快適にする机で寝れるグッズ紹介
深い睡眠状態に入ってしまうと昼寝の良い効果が得られません。
そのため短時間で質の良い昼寝をするためには、横にならずに眠るのがお勧めです。
ただし硬い机の上に突っ伏して寝ると、腕や首が痛くなったりなかなか眠れない心配がありますよね。
ここからは自分のデスクや休憩スペースなどで、椅子に座ったままでも快適に眠れるグッズをご紹介していきます!
机での昼寝用枕
机で寝ることを目的に作られた枕は、頭を乗せるだけで心地よい眠りを提供してくれます。
特に穴があいているタイプは腕を通すことができ、腕にあまり負担をかけずに楽な姿勢で寝れるのでおすすめです。
他にも顔の部分に穴があいており、うつ伏せ状態で眠れるものもプライベートスペースを確保してる感覚で眠れるので非常におすすめ!
通販では試用することはできませんが、そんなときは素材に注目してください。
低反発素材のものは形状が自由に変化するため、自分の頭の形に合わせやすいという特徴があります。
柔らかすぎるものが合わない場合は、アクリルビーズが入ったものもお勧めです。
あくまで仕事中の合間に使う枕なので、サイズはコンパクトで収納に適したものが便利。
また持ち運ぶことを考えれば軽量のものがお勧めです。
購入前に使用シーンを想像しながら、自分にあったものをチェックしましょう!
アイマスク
睡眠は少しでも明かりがあると質が落ちると言われています。
昼寝は陽の光もありますし、電気が消せないなどの環境であればアイマスクを活用しましょう。
耳まで覆うタイプもあるので、周囲の音や光がカットされて眠りやすい環境が整います。
特にデスクワークでおすすめなのは【USBホットアイマスク】!
使えばドライアイ防止や仕事で酷使している疲れ目軽減につながりますし、目元が温まることで入眠しやすくなります。
PCや電源コードに繋げるだけで暖かくなるので、気軽に使えます。
ちなみに人は条件をつけて同じルーチン・行動をすると、その行動で目的の状態に入りやすくなります。
普段眠れない人もいつも睡眠時にアイマスクをしていると、目が冴えてても身体がスッと眠る準備に入るので試してみてください。
耳栓
耳栓は日中使用に非常におすすめ!
周囲の音を遮断すると寝つきが良くなり、また眠っている間も環境音をシャットアウトできるため、睡眠の質を高める効果も期待できます。
耳栓は耳に入れるタイプや、外から被せるタイプまでさまざまな形状のものがありますので、自分に合ったものを選びましょう。
シリコン素材のものは耳の形に合わせて形状を変えられるため、より高い遮音性があります。
ものによっては遮音性をコントロールできたり、人の声を拾ったりと多種多様なので求める機能を考えて購入しましょう!
ネックピロー
首回りを固定するネックピローは眠るときの姿勢をサポートし、首を痛めないための便利なグッズです。
椅子に座ったまま眠ることができるので、オフィス以外の場所でも仮眠が取りやすくなります。
机にうつ伏せになって眠ることが苦手な方にもお勧めです。
枕代わりにもなるU字のクッションタイプのものから、ネックウォーマーのように首に巻くタイプのものまで幅広い形状があります。
眠らなくても軽く休憩タイムにつかえるので、一つは持っておいて間違いなし!
グッズ以外で昼寝の睡眠効果を高めるもの
紹介してきた健康グッズ以外にも、睡眠効果を高めるアイテムがあります。
飲み物やいろいろなものを使って、快適にお昼寝しましょう!
睡眠の質を高める飲み物
お昼寝の前に、癒やし効果のある温かいハーブティーや身体を温める生姜エキスの入った飲み物を飲むと、眠りの質を高める効果が期待できます。
他にも、GABAなどストレス軽減成分が含まれた睡眠ドリンクも販売されています。
スッキリと目覚めるための飲み物
昼寝の前にカフェイン飲料を飲むことで、起きたときに頭がスッキリとして目覚めが良くなります。
カフェインが効き始めるのが摂取後30分程度なので、時間を調節して寝る前に飲むと狙った時間に眠気を吹き飛ばす事が可能。
身体を冷やすと寝つきが悪くなるので、冷たいものより温かいコーヒーや緑茶がお勧めです。
アプリの利用
スマートフォンのアラーム設定を使って15分や20分など眠りたい時間をセットしておくと、寝すぎ防止につながります。
イヤホンをつけておけば周囲にアラーム音が聞こえる心配もありませんし、耳栓代わりにもなって一石二鳥です。
睡眠専用の管理アプリには15、30、45分と細かい時間でタイマーが設定されていて、タップするだけでアラーム設定が完了するお手軽な機能もあるのでおすすめ!
睡眠導入(リラックス)音を聞く
耳栓だけでは周囲の音がカットできない場合には、イヤホンで音楽を聴いたりホワイトノイズを流すことで眠りやすくなります。
ホワイトノイズとは雨や川の流れなどの心地よい雑音のことで、CDを買わなくても動画サイトやアプリから聞くことができます。
特に「1/fゆらぎ」と呼ばれる音が、脳内をα波の状態にしリラクゼーション効果をもたらすため、そういったキーワードで好みの音を探してみてください。
注意点 昼寝の寝過ぎは禁物
昼寝は短時間に抑えることでスッキリと目覚め、午後も頭が冴えた状態で活動することができます。
しかし30分以上の昼寝は本格的な睡眠につながります。
そのため寝覚めが悪く、起きても頭がぼんやりした状態が長く続く可能性が高くなるのです。
また15時を過ぎてから仮眠をとると、夜の睡眠に影響が出てきます。
夜になかなか寝付けずに睡眠時間が減り、日中に眠くなってしまうという悪循環が起こりやすくなるので、昼寝は15時までと決めてそれ以降の眠気は我慢するようにしましょう。