ハウスダストの対策は原因を知ってから!健康への影響は?

ハウスダストアレルギー
zumy 健康系資格者

絨毯やカーペットが敷いてある室内に入った途端に咳が出始める、もしくは急に目がかゆくなったり鼻水が出たりしたことはありませんか?

もしかしたら、それはハウスダストによるアレルギーかもしれません。

今回は、ハウスダストによる健康被害とその対策についてご紹介します。

ハウスダストとは?どんな症状が引き起こされる?

ハウスダストアレルギーの症状

「ハウスダスト」とは、室内にある1ミリ以下の目では見えにくいチリやほこりのことです。
1ミリ以下と小さいハウスダストは軽いので室内を舞いやすく、人が通る度に移動しやすいのが特徴です。
部屋の中で人が動いているときは舞い上がり、夜など寝静まったときには床に落ちて溜まります。
舞っているときに吸い込むことで、アレルギー症状の引き金になることがあります。
それがいわゆるハウスダストアレルギーです。
続いて主なアレルギーを紹介していきます、当てはまった方はハウスダストアレルギーかも?

①気管支喘息

アレルギーが起こる原因物質を吸い込むことで気管支に炎症が起こることがあります。
気管支に炎症が起きると咳が出る他、気管支の内側が腫れ最悪呼吸困難になることもあります。
特に大人の喘息は重症化しやすいので気を付けましょう。

②アレルギー性鼻炎

くしゃみ、鼻水、鼻づまり。
花粉症を患っている人はお分かりかと思いますが、春先のあの症状が出ます。

③アレルギー性結膜炎

目のかゆみや充血、ゴロゴロとした違和感、痛みなどが出る場合があります。

④アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎の人は、元々アレルギー体質の人に多く見られます。
舞っているハウスダストが弱っている皮膚に付着し、症状が悪化しやすいのです。

ハウスダストの原因、アレルギー物質

ハウスダストの原因

ハウスダストのアレルギー物質となるものには次のようなものがあります。

①ダニの糞や死骸

ハウスダストに含まれている物質で最も多いのが、ダニの糞や死骸です。
10種類以上のダニが室内には生息しており、いずれも体調が0.3ミリ~0.8ミリととても小さいです。
ダニは、食品・人のフケ・皮膚片などを食べて生きています。
また、ダニは梅雨から夏にかけて一気に増えます。
これは、ダニが20~30度ほどの高い気温と60~80%ほどの高い湿度環境を好むからです。
また、寿命が2~3ヶ月のダニは、秋には多くの死骸になります。

②カビや細菌

お風呂場やキッチン・家具の裏などに生じやすいカビですが、その胞子がハウスダストとなって部屋の中に舞いアレルゲンとなる場合もあります。
密閉度が高く過ごしやすい細菌の住居ではカビや細菌が繁殖しやすいのです。

③繊維クズ

実はハウスダストには人が室内を移動する際にたくさん落とした洋服の繊維のクズが含まれています。

④人やペットの毛など

人やペットの抜け毛・フケなどもハウスダストに含まれています。
これらはダニの餌となり、汚れを放置してしまうと更なるダニの発生へとつなげてしまいます。

⑤外からの侵入物

季節によっては花粉や、土砂、虫の糞、煙や排気ガスまで外から持ち帰ってきてしまう汚れも原因となります。

ハウスダストが溜まりやすい場所

ハウスダストがたまりやすい場所

埃が目につく場所、溜まりやすい場所といえば「家具の上」「照明の上」「部屋の隅」などですが、実は天井や照明器具自体、ソファーやベッドなど家具の下にもたくさんの埃となってハウスダストは溜まっています。
家具の上はなかなか掃除しにくい場所でもあると思いますが、ハウスダストをためないためにも定期的に掃除をしましょう。
また、家具の裏側と壁の間にある電化製品の配線やコンセントなど、普段なかなか掃除しない見えないところに溜まりやすくなっています。

そして、ハウスダストは絨毯張りの部屋やカーペットを敷いてある部屋で良く舞い上がります
これは、絨毯やカーペットに原因物質となる埃が絡まりやすかたり、ダニが生息しやすかったりするためです。

また、意外に多いのが「洗面所」です。
洗面所=脱衣所になっているおうちが多く、衣類の脱ぎ着を行う場所なのでハウスダスト原因が舞いやすいのです。

ハウスダスト対策をしてアレルギーを防ごう

ハウスダスト対策の掃除

健康被害から守る対策は、一にも二にも「お掃除」です。
ですが、ここでもハウスダストを舞い上がらせないようにするポイントがあります。

ハウスダスト対策で掃除する際のポイント

①掃除機の前にモップ
まずは掃除機!といきたいところですが、掃除機の排気でハウスダストを舞い上がらせないために「ドライモップ」を使うのがオススメです。
②窓を開けなくてもよい
掃除をするときにはつい窓を開けたくなると思いますが、窓を開けたりエアコンをかけるとハウスダストが這い上がってしまうので密閉空間で行うのが良いでしょう。
でもしっかりマスクで吸い込まないように!
③時間帯は日の終わりに
また、朝一番でまだ家族が寝静まっている時や帰宅直後などハウスダストが床に落ちている間が掃除をするのにベストな時間です。

どのように掃除すればいい?

ハウスダストはとても軽いのですが、時間が経って水分や油分が含まれるとこびりつき、取れにくくなります。
更に放ると床や家具にしみこんでしまい「シミ」となってしまいます。


家具や高いところ・狭いところは「ハンディモップ」が便利です。
小回りが利き、テレビの上や後ろ側・デスクの上など細かいところの埃も絡めとってくれるので便利です。

清掃が面倒な場合は、クイックルワイパーやハンディーワイパーなどの先が不織布や紙製のものですぐに捨てられるものが良いでしょう。
モップできれいに埃が取れたら、気になる場所を掃除機し、最後は雑巾やスチームモップで水ぶきできるといいですね。

ハウスダストがたまらないように日頃から対策を

また、ダニが多く生息するお布団に関しても様々な工夫をすることで除去することができます。
天気のいい日に布団を外に干すことで、湿気をとることができダニを死滅させることができます。
途中で表と裏を返し、取り込んだ後は掃除機をかけましょう。

ダニ捕りマットやダニ捕りシートを布団の下に敷く、布団乾燥機を使う・ダニ防止スプレーを使うことも有効です。

また、ソファーやベッドのマットレスなどはレイコップのような布団専用の掃除機を使うのがオススメです。
気になる人は、「防ダニ布団」を使うのも良いでしょう。

zumy 健康系資格者

最後に、空気宙に舞ってしまったハウスダスト対策は「空気清浄機」が有効です。

フィルターの性能が優れた「ハウスダストモード」がある空気清浄機もあります。

埃をためないようにすっきりしたインテリアや家具の配置にするのもハウスダスト対策にはとても有効です。

掃除もしやすくなりますし、見た目もスッキリしますね。

こまめにお掃除をし寝具の工夫をしてハウスダストを取り除き、元気に過ごしましょう。

この記事を書いた人

zumy

医薬品登録販売者と、生活リズムアドバイザー、健康リズムカウンセラーの資格を持つ。
自身の10キロのダイエット経験から健康の大切さを実感。
食事と運動と睡眠で「心と体の自己免疫」を高める方法を実践中。