花粉症は、日本人の4人に1人がかかっている病気です。
年齢別にみても花粉症にかかりやすい世代は10~50歳代と幅広く、今や国民病とすらいわれています。
以前【花粉症の症状が出る前に対策をしよう】と言う記事をあげましたが、対策をしていてもアレルギーが重い人はどうしようもなく発症してしまうものです。
今回はそんな花粉症アレルギーの症状別に、病院での治療以外で自分でもできる対策方法を紹介していきます!
目がかゆくなって来た場合の対処法
花粉が目に入りかゆくて仕方ない時の対処法です。
無理にこすったりしてしまうと、手に付着した花粉がまた目に入る悪循環におちいります。
最悪、結膜炎などの目の疾患に繋がるのでかゆくてもこすらないようにしましょう。
自宅での洗浄・効果的な目の洗い方
目に入った花粉を落とすためにまずは洗浄しましょう。
自宅ではシャワーで目を洗うのが効果的です。
シャワーヘッドを上に向けて、噴水になったぬるま湯の頂点に顔を伏せてまばたきすると、目を傷付けずに優しい水流で花粉を洗い流すことができます。
水道水の塩素が気になるという方もいますが、水道水が良くないといわれているのは塩素の割合ではなく水流によって目に負担がかかることなのです。
シャワーを噴水状にするこの方法は、1日1~2回程度であれば問題ありません。
家に帰ってきた時に洗うと救われますよ!
外出先での効果的な目の洗い方・目薬を使う
外出先では、防腐剤の含まれていない目に優しい洗眼薬(人工涙液)を使用して目に付着した花粉を流すのが効果的です。
市販でお勧めの洗眼薬は、2020年12月に新しく発売された点眼タイプの携帯用洗眼薬「ロートアルガードどこでも目すっきり洗眼薬」です。
洗眼カップを使用しないので場所を選ばずにいつでも洗眼できますし、女性は目元のメイクが落ちる心配もありません。
アレルギー症状を抑える抗ヒスタミン成分が配合されていて、差した後に気持ちの良い清涼感を得られます。
また防腐剤無添加で、目に優しい仕様です。
目元を温める・ホットタオル アイマスク
目がかゆくてたまらないときは、どうしても目を冷やしたくなるものです。
しかし花粉症の人は同時にドライアイの症状も出ている場合が多いので、温めた方が効果的。
目元を冷やすことで目の保湿成分がなくなり、より一層かゆみを感じるという負のスパイラルに陥ってしまいます。
目元を温めることは目の油分量が調整されて瞳が潤うだけでなく、保温によるリラックス効果も期待できます。
タオルを濡らしてレンジで20秒ほど温めるとできるホットタオルを使ったり、USBタイプのホットアイマスクならデスクワーク中でも手軽に使うことができます。
花粉症専用メガネを使う
目のアレルギーにどうしても耐えられない!という人には花粉症専用メガネをおすすめします。
さまざまな形状のものが販売されており、密閉性が高いほど効果は大きいです。
しかし、密閉性が高いものはメガネというよりゴーグルのような形状をしているため、その格好で人と会うのはためらわれる、という場合もあるでしょう。
各メガネブランドショップでは、見た目は普通のメガネと変わらないスタイリッシュなデザインの花粉症専用メガネが売られています。
JINSから発売された「JINS PROTECT-PRO-」という花粉症専用メガネは、花粉カット率最大98%、飛沫カット率最大92%という高いバリア性があり、普通のメガネのような自然な見た目で普段使いにもぴったりです。
またマスクをしていてもメガネが曇りにくいように、曇り止めレンズが搭載されています。
鼻水・鼻づまりのアレルギー対策
花粉症と聞いて一番嫌がられる症状なのが鼻水・鼻づまりではないでしょうか。
何をしていても不快で、息もしにくいそんな最悪な症状から開放されましょう!
鼻を保温する
鼻の炎症は粘膜が乾燥することで起こります。
蒸しタオルで鼻を温めることで、鼻水や鼻づまりを和らげる効果が期待できます。
濡れマスクを使用することでも保温効果が出ます。
呼吸によってマスク内が加湿・保温された状態になり、粘膜の乾燥を防ぎます。
ワセリンを塗る
鼻炎を和らげるセルフケアグッズとして、最近ワセリンが注目されています。
鼻の穴の入り口付近にワセリンを塗ると、皮膚や粘膜に花粉が付着することなく花粉を鼻腔の手前で留めておけます。
ワセリンは水分を弾きますが、花粉には水分がないので弾かずワセリンの表面に留まります。そして、ワセリン独特の粘り気により花粉はしっかりキャッチされています。あとはワセリンごとティッシュで拭き取るだけで、花粉はワセリンに絡まったまま処理できるのです。
ツボを押す
鼻の上のくぼみにある「鼻通(びつう)」というツボを指で上下に50~60回こすると、鼻の通りが良くなり呼吸が楽になります。
鼻水吸引器を使用する
鼻水の量が多い場合には、鼻水吸引器を使用するというのも1つの方法です。
チューブで鼻の奥の鼻水まで吸い取ってくれるので、鼻のかみすぎで皮膚を傷付けることもなく頭や耳が痛くなったりもしません。
家庭用のものも売られているので、耳鼻咽喉科にこまめに行くことができない場合でも便利です。
コンパクトな電池式の吸引器もありますが、吸引力が落ちないコンセントタイプがお勧めです。
くしゃみのアレルギー対策
鼻がムズムズした結果引き起こされる、止まらないくしゃみに悩まされる人もたくさんいるでしょう。
おおきなくしゃみには目立ってしまいますし、連続でくしゃみし続けると案外体力的もしんどくなるものです。
対策をして快適になりましょう!
体内の水分バランスを整える
「水のようなサラサラとした鼻水が出る」、「1日中くしゃみが止まらない」といった症状の場合には、身体の中に水分が溜まり過ぎていると考えられます。
これは「冷えの鼻炎」とも呼ばれ、身体を温めて水分バランスを整えることで改善が見込めます。
最近、漢方や薬膳料理によって体内から花粉症の症状を和らげる方法も注目されています。
「小青竜湯」は、身体を温めて水分バランスを整える効果が期待できます。
購入前に薬剤師さんに相談して、体質に合った物を選ぶのがベストです。
食材ではカブ・ザーサイ・玉ねぎ・大根などが、体を温めて余分な水を排出する働きをします。
鼻マスクを使う
顔を覆うマスクでは防ぎきれなかった花粉によって、くしゃみが出る場合もあります。
鼻に挿入するだけで直接鼻に入る花粉をブロックできるのが鼻マスクです。
「ノーズマスクピット ネオ」は、使い回しができるタイプですのでコスパ面でもお勧めです。
花粉を弾くスプレーを使う
花粉が肌や髪や服などに付着しないようにするスプレーが出ています。
天然成分で肌に直接スプレーをかけることができるものもあります。
顔まわりに付着する花粉量を減らすことで、マスクを外したときにうっかり花粉を吸いこんでしまうということも減るでしょう。
眠気・集中力低下への対策
薬の副作用がなくても、花粉症になると眠気や集中力の低下がみられます。
鼻づまりによって脳に酸素が十分に行き渡らずに、脳の機能が低下することが原因の1つです。
また睡眠中も口呼吸になりがちで、無呼吸症候群を引き起こす可能性も出てきます。
酸素濃度を調整する
最近ではコンパクトで比較的安価な個人用の酸素濃縮器が販売されています。
空気清浄機のように部屋に置いて室内全体の酸素濃度を増やすものから、チューブで直接吸引するタイプのものまであります。
鼻づまりで呼吸が苦しく頭がぼんやりするときには、直接酸素を体内に送り込める機器を活用するのも方法の1つです。
仮眠をとる
15分程度の短い仮眠を取ることで、頭がスッキリして眠気が和らぎます。
仮眠中にホットアイマスクで目元を温めることでドライアイ防止にもなり、起きたときに目が潤いかゆみも落ち着くでしょう。
血糖値を上げるものを食べる
眠気は低血糖状態で起こりがちです。
そのため、血糖値を上げる食べ物を取ることで眠気が解消されて頭がスッキリします。
チョコレートに含まれる「テオブロミン」という成分は、カフェインのような覚醒作用があります。
脳が刺激されて、集中力を高める効果も期待できるのでおすすめ。
眠気防止効果のある飲み物
カフェインが含まれているコーヒー・ココア・緑茶などを飲むことで、脳が覚醒状態になります。
他にも眠気覚ましに効果的な飲み物として、ハーブティーが挙げられます。
ペパーミントには「メントール」成分が含まれており、この香りが中枢神経に働きかけることで眠気を覚ます効果が期待できます。
レモングラスもおすすめで、名前の通りレモンのような香りが特徴です。
この香りによって脳がリフレッシュして、眠気を覚ます効果が期待できます。
花粉症にならない・アレルギー発症しないための予防策
こちらの記事では、そもそも症状が出る前におさえる方法をまとめているのであわせて読んでみてください。
花粉症を忘れるぐらい快適に過ごせるといいですね!